Paul Klee DAL #2

Plan A (stop)

plan A

パウルクレーセーターのキットを作っています。
10月にもなるといよいよセーターの季節ですね。ちょっと焦ってきました。

前回のblogの最後に、全く違う色のスワッチを編んでいる寄り道の話をしましたが、その後それは寄り道ではなく”本格的に”脇道にそれたというのが今回のお話です。

まず最初にお知らせとして、最初のPlanで進めていた赤をポイントにしたキット(写真上)は、ヨーク部分を編み始めたところで一旦ストップしています。

ざっと流れをお話しするとこんな感じ。

  • 最初のプランでサンプル編みをお願いしていた方が都合によりどうしてもできなくなってしまった
  • それなら時間はかかっても自分で編んでみよう
  • 実際に編むとスワッチではわからなかった色々が見えてきた
  • 見えてきたら何かが足りない気がする
  • ベース糸もこれじゃない気がしてきた
  • このまま進める?どうする?


などなど。
どうしたもんかと、しばし休憩。

Plan B (go!)

そんな風にぐずぐずしていたある日、急にひらめいて急展開。

寄り道で編んで放っておいたスワッチが急に気になったんです。
「あら?これ、ちょっと直せば意外と良いのでは?」

ひらめいてからは早くて、パパッと組み合わせが決まって試し染め、スワッチ、サンプル編み、と今までぐずぐずしていたのが嘘のように一気に出来ました。

plan B

色数はとても少なくしました。CCで4色。それにMC1色。

以前デザイナーのみどりさんが「18色使わなくても、4色や6色でも素敵なんですよ」とおっしゃっていたのが印象に残っていて、私も最小限の色数でやってみようかなと思った訳です。実際にスワッチを編んでみると、CC4色ってまとまりがあって実際に着ることを意識するとちょうど良いなという気がしています。どことなくギンガムチェックのような模様にもなり、これはいけると思いました。

ちょっと野暮ったさが見え隠れして、ゆるっとしたパンツに合わせたり、白っぽいオーバーオールに合わせたり、そんな感じ。

Trunk Show 2022

あと袖を2本編めば完成です。10月末より開催されるトランクショーに間に合えば展示します。間に合うといいな。

すでに完成しているサンプルが一度に見られるイベントの詳細については、こちらのInstagramで。

そんな訳で、plan A はどうするか考え中。
ではまた。

Paul Klee DAL #1

DALとは?

ヨークのスクエア模様の編み込みが特徴的な “Paul Klee Sewater” 、もう編まれた方もたくさんいらっしゃると思いますが、こちらをデザインした Midori Hirose さんの、みんなでキットを染めてみませんか?という楽しい企画に私も参加しています。

“KAL”=Knit Along(一緒に編もう)は聞いたことがある方も多いかと思いますが、そこからの造語で一緒に染めようなので、”DAL”=Dye Alongです。キットを作るために皆で意見交換しながらそれぞれのペースで染めています。

そもそも企画は6月からスタートしており、私の進捗もInstagramでは少しお知らせしていますが、こちらのblogでも残しておこうと思います。

Plan

最初の色の構想。

これはパターンにもついてくる色を考えるための楽しい塗り絵です。

赤をポイントに、他の色はグレーの濃淡や薄いブルーを合わせます。
おばあちゃんになった自分がこれを着て赤い口紅をサラッと付けて可愛いセーターを着るという妄想からスタートしました。

Swatch

そしてテスト染めとスワッチ。

スワッチは、編めば編むほど深みにハマり、「私ってこんなに優柔不断だったの?」と呆れるほど何枚も微妙に違うものを編んでいます。ベース糸が違うと全く印象が違うので、そこも悩みどころ。写真にあるのは一部で、他にもまだ同じようなスワッチがいくつもあります。

MC and CC Sample

色のプランについていうと、最初はもう少し色数を多くしていましたが、考えているうちに色数を抑えた方がウエアとして個人的に好みというのもあって、最終的にヨークのCCは8色になりました。どんどんシンプルにしていって、大丈夫かな?と少し不安ですが、一旦これでサンプルを編んでみます。

MCはいくつか染めた中で、1.ライトグレー、2.ダークグレー の2つまで絞りましたが、どちらも違った雰囲気でどちらも良い。迷う。

Plan B !?

そして、スワッチ沼で赤やグレーばかりを(うなされるほど)編んでいたら、他の色を猛烈に欲してしまい全く違う色のスワッチを編み始めるという。こんなことをしているから、なかなか進まないのでしょうが、大変と思うと同時に楽しいのでついつい深みにハマりがち。

余力があればplanB もやりたい。(独り言)

また進んだら、お知らせします。